特集 現場が力を発揮できる組織づくり
看護におけるイノベーションが普及しやすい組織とは
杉若 裕子
1
1前 青森県立保健大学
pp.944-949
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100945
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組織づくりの鍵は「イノベーション」
今日の看護は,産業や市場の変化,人口構成の変化,人々の価値観や意識の多様化,そして科学技術の進歩による新しい知識の開発と浸透などのさまざまな影響を受けている1)。そのため,看護サービスに対する社会の期待は大きくなり,その期待に応えるべく,看護組織はより質の高いケアの提供やコスト効率のよい組織づくりを目指し,新しい知識や技術の導入を進めている。
こうした変革は日常化し,変革のスピードは加速する一方である。しかし,看護の領域では,これまで積み上げてきた研究と経験に基づく豊富な知識があるにもかかわらず,それらが実践に生かされていないという指摘もあり,新しいものを取り入れ変革を進めることに影響を与える要因の探求は,大きな注目を集めている2)。
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