連載 生活空間論 生命のみなもと・2
地域と施設の生活の落差(1)
外山 義
1
1京都大学大学院・居住空間工学講座
pp.86-89
発行日 2001年2月25日
Published Date 2001/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902441
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高齢期になっても,住み慣れた地域で,暮らし慣れた住まいの中で人生を歩みきりたい.
これは多くの人の共通の願いである.しかし,現実には日本人の約8割は医療施設で死亡し,他の施設も含めれば9割に近い人が施設でその人生を閉じている.「施設で人生を閉じる」.それは現代を生きるわれわれ日本人にとって,想定せざるを得ない人生の幕引きの仕方になってきている.
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