特集 日本の看護・看護教育 私にとっての20世紀
読者に推薦された人がつづる―私にとっての100年,この時
奥井幸子―Yukiko Okui
奥田 真美子
pp.652-653
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902323
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私は,看護学を学ぶ学生として,奥井幸子先生を推薦します.
先生には,公衆衛生看護学・看護管理の分野において,看護者の立場を大きな組織の中で明確にすることの大切さを教えていただきました.先生は,授業の中でアポロ13号の生還を例にあげて,何が彼らの生還を導いたのかを問われました.そして,それはNASAという大きな組織の中で,専門性をもった多くの人がチームとして存在し,各自がそれぞれの立場としての役割を認識し,目標を同じくして危機に対応したためであるとおっしゃいました.このことは,今思えば先生に教わった数多くの内容の中で一貫した考えとして強く心に残り,就職にあたっても身の引き締まる思いがしました.
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