教育研究
精神科看護実習指導要綱の検討—看護学生に何をどこまで学ばせるか
藤井 博英
1
,
井上 栄
1
1秋田県立衛生看護学院看護科
pp.420-423
発行日 1988年7月25日
Published Date 1988/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908529
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はじめに
精神科看護は,成人看護学の一領域として位置づけられている.しかし,看護教育課程の中で精神科看護の目ざすところは,看護全体に共通する基盤の上にたつという考えから,精神科看護を成人看護学より独立させる試案もある.
当学院は,成人看護学の一領域として精神科看護を位置づけ,講義20時間,実習90時間を行っている.しかし,精神科看護実習にあたって,ほとんどの学生はマイナスの先入観,恐怖,不安というネガティブな感情が強い.このため,患者理解に弊害をもたらし,患者と学生の相互作用がスムーズにすすまずにいる.そこで,このネガティブな感情をポジィティブな感情に転化し,患者と学生のかかわりあいをスムーズに展開させたいと願った.
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