連載 人を癒す自然との絆・32
エンパワーメントの場としての農場
大塚 敦子
pp.230-231
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102370
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虐待を受けた子どもたちに生き物のケアを教え,慈しむ心を育むカリフォルニアの「忘れな草」農場(本誌74巻5号の本欄で紹介).1993年に設立されたこの農場は,子どもたちの支援にかかわる多くの組織から引っ張りだこだ.子どもやDV(ドメスティック・バイオレンス)被害者のシェルターの他,いくつもの特別支援学校が,プログラムに空きが出るのを待っている.
問題行動や情緒障害のある子どもたちのための特別支援校の教師,バレリーもその一人だった.彼女は子どもの緊急シェルターで働いていたときに,「忘れな草」農場の活動を知った.その後特別支援校で教えることになったとき,自分の生徒たちもぜひ,農場のプログラムに参加させたいと考えたのである.
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