グラフ
医療事故から学ぶ―日大医学部の「PMP-CC」の授業実践
押田 茂實
pp.81-83
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902201
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日本大学医学部では「PMP-CC」と呼ばれる授業実践を行っている.実際の臨床場面を想定して診療を行い,患者の抱えている問題をどう解決していくかを体験する学習で,PMP-CCとはPatient Management ProblemClinical Conferenceの略である.想定する臨床場面は,ターミナルケア,救急など多彩であるが,押田茂實教授(法医学)が担当の場合には,実際に裁判となった医療事故をもとに,シナリオを作成し,医学部6年生が役を演ずる.詳細な裁判記録を取り寄せ,本物のカルテ,X線写真,剖検記録を使い,ゲスト講師として,事件にかかわった医師・弁護士の出演もある.
この授業のねらいは,多数の科にかかわる死亡例について,問題を解決する方法を,理論のみではなく実践により体験し,考えてもらうことにある.
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