特集 病歴の中央化
病歴中央化発足当時の問題点と解決策
中央化が発足してからの経験と意見
駿河台日大病院の場合
植木 幸子
1
1駿河台日大病院病歴係
pp.33-35
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202516
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私が駿河台日本大学病院に勤務し始めた時は,すでに病院が外来病歴の中央管理を実施してから約2年半,入院病歴の中央管理を実施してから約1年半経過していた時であったので,いわゆる発足,当初のもっとも困難な時期を経験しなかったといえる。しかしその頃でさえ,まだまだ医局側からの中央管理に対する不満や,反対の声を耳にすることはたびたびで,その運営にもうまく行かぬところがあって,種々の問題が残っており,円滑に行なわれているとはいい難かった。
外来病歴について述べるならば,これは毎日の診療に関係して絶えず動きまわるものであり,その数が厖大なものであるだけに,入院病歴以上に医局側との軋轢を生ぜしめ,反対意見を助長したといえる。
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