特集 看護教育をとりまく1年の動き
脳死患者の臓器提供の意思に応えて―看護部はどのように機能したか
平田 芳江
1
,
秦 菅
1
1高知赤十字病院看護部
pp.1032-1037
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902171
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
1999(平成11)年2月28日,当院において臓器移植法の施行から日本で初の脳死判定による臓器提供が行われました.日本での1例目ということで,すべてが未成熟なまま進んだ経過は想像を絶する状況を生み,様々な課題や問題点を浮き彫りにしました.
脳死下での臓器提供については賛否両論がありますが,すさまじいばかりの混乱の中で結果として患者・家族の強い意思を生かすことができました.現在,移植を受けられたすべての方が退院され,ある方は社会復帰されているとの報道に,職員一同「本当に良かった」との思いを強くしております.全国からたくさんのご意見,励まし等いただきました.この場をお借りしてお礼申し上げます.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.