読者からの手紙
誰が悪いのだろうか
時田 満子
1
1小田原市役所
pp.7
発行日 1958年9月10日
Published Date 1958/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201711
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これは最近の出来事である.保健婦達の集りの席上,「国保の保健婦活動のうまく行かないのは,保健婦自信が悪いからだ.……」と,或人が言つた.私はこの言葉をきいて,まつたくだと同感した.然し保健婦が一から十まで悪いと言う意味で,私は同感したのではない.保健婦活動の充分出来ない境遇にある保健婦に,働き易い良い環境を与えてくれないのは誰の責任だろうか.
SさんはH町の保健婦だが,町役場の中で長期欠勤者が多くて,臨時の人も入らず,そのため受付事務が停滞したので,国保主任が「役場の中では受付が一番大切だから,受付をやつてくれ」とSさんに命じた.
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