小児保健
学校における性教育と小児科医の責務
古池 雄治
1
,
外赤 優奈
2
1茨城大学教育学部教育保健教室
2宮崎県宮崎市立古城小学校
キーワード:
学校保健
,
男女共同参画
,
避妊
,
保健学習
Keyword:
学校保健
,
男女共同参画
,
避妊
,
保健学習
pp.89-95
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000317
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学校での性教育により,子どもたちは性に関する悩みの解決,人間としての生き方や家庭・地域社会における男女の在り方について学ぶことができる.男性大学生を対象とした筆者らの調査では,学校で受けた性教育の内容を覚えていると回答した群において,性教育が役に立つと感じ,異性のパートナーに配慮しているものが有意に多かった.適切な性教育は,すべての子どもたちに必要でありかつ有効であると考えられる.
小児科医は,子どもたちへの予防医学的活動として継続的な性教育を提供できる非常によい立場にある.今後は,小児科医が中心となり,小中高校のみならず大学生等青年期の男女も対象とした継続的な性教育が望まれる.
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