臨床に資する看護研究―私の研究指導 第1部 学生に対する私の研究指導
―研究を振り返って―“意味ある他者”としての看護者
菅野 亜紀
1
,
鈴木 和美
2
,
花田 由紀子
3
1仙台赤十字病院
2道北勤医協一条通病院
3津軽保健生活共同組合健生病院
pp.949
発行日 1998年11月30日
Published Date 1998/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901960
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看護過程を展開していく上で,患者との接し方に迷っている私たちに,患者の状況を一緒にアセスメントし,関わりの助言をしてもらった.それをもとに,学習,遊びなど学童期に特徴的なことを患者の個別性を考慮して取り入れて実践し,評価しながら援助していくことができた.プレイルームで楽しそうにゲームを行っているのを見た時,本当はこんなに明るい子だったのだなとうれしくなった.
論文をまとめるにあたっては,文章構成・表現,考察の部分に最も苦労した.看護の実際の「意味」について,やってきたこと1つ1つを文献を参考にしながら検証することが大変であった.また,「危機理論」がなぜこの研究の考察に必要なのか,患者は今危機という状況におかれているのかどうかにとても悩んだ.かなり苦労したが危機理論と患者を結びつけることができた時,内容ある話し合いができ,さらに考察を深めることができた.
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