NURSING EYE
看護専門学校における卒業生へのアフターサービス―情報科学テキストの無料配布
三井 悦三
1
,
大池 秀子
1
,
青木 千鶴香
1
,
田北 敏子
1
1田北看護専門学校
pp.862-865
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901939
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はじめに
Windows95の発売以来大変なパソコンブームになり,企業ではパソコンを使えないと仕事にならないという状況になった.一方,インターネットの爆発的なブーム,とくにエボラ,狂牛病,O-157と医学関係の出来事があった時,インターネットによってすぐに詳しい情報を手に入れる事ができた.これによって,医療関係者はコンピュータやインターネットがたいへん有益なものである事を痛感したものである.一般企業に比べて情報化の遅れていた医療機関でも,ようやく情報化の波がやってきたようである.
病院へ就職してくる若い人たちを見ていると,医事課(医療事務専門学校),薬剤師,放射線技師,検査技師,そして栄養科(特に大学)に勤める人たちはすでにパソコンの教育を受けてきている.しかし,看護教育系では,大学や短大で既に情報科学のカリキュラムが組まれてはいるものの,専門学校では情報科学が自然科学分野の中の選択科目として位置づけられていて,情報科学の実習はもちろん,講義すらもない所が多い.ここ数年の間に新築ラッシュとなった介護福祉士の学校も情報科学を取り入れる所が多くなっている.コンピュータの知識を持たずに就職してくるのは,病院の中では看護婦やケアワーカーの人たちだけといっていいぐらいの状況ではないだろうか.
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