Scramble Zone
公的介護保険導入で迫られる意識変革―米国の在宅医療を視察して
武田 春美
1
1函館大谷女子短期大学
pp.836-840
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901934
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わが国が1年半後に導入する公的介護保険は,皆平等の北欧の考え方と米国の社会保障の形態「個々の自立心」を取り入れたものである.しかし国民健康保険が順調に運営され40年が経つ日本において,依存に慣れた国民の医療意識がそう簡単に変わるとは思えない.公的介護保険導入を成功に導くためには,介護する側とされる側双方の連帯と医療意識の変革が重要なポイントとなることはまちがいない.
本稿では,今年3月半ばから3週間視察した,在宅医療を担うスタッフ・ビルダーズ社南カリフォルニア支部の活動状況を報告しつつ,わが国の介護・医療に対する意識変革の必要性を伝えたい.
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