特集 エイズを考える授業
薬害エイズ訴訟から「責任」「インフォームド・コンセント」について考える
佐藤 緑
1,2
1茨城県きぬ看護専門学校
2駿台予備校
pp.821-826
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901931
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人の命にあらわに関わる医療者は,責任がことさら問われる職業である.この6月,大阪地裁は,腎臓移植の提供者の意思が確認されないまま心臓停止前に腎臓保存準備措置をしたことについて「違法」の判決を下したが,この判決は,信頼される医療の実現にとってインフォームド・コンセントがいかに重要であるかをあらためてつきつけたものだった.おそらく授業でとりあげた先生方は多くいらしたことと思う.
私は看護学校で「医学概論」を,予備校では「医学系論文」「医療看護系論文」を担当しているが,今回は,薬害エイズを手掛かりにし,「責任について」「インフォームド・コンセントについて」,予備校での授業を中心に話をすすめようと思う.
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