98年度新設大学院紹介
広島大学大学院医学系研究科保健学専攻の看護学に関する博士課程後期
小西 美智子
,
大成 淨志
pp.668-669
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901899
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概要
広島大学における看護学に関する博士課程の教育は,広島大学大学院医学系研究科保健学専攻の中で行っている.医学系研究科には他に生理系専攻,病理系専攻,社会医学系専攻,内科系専攻,外科系専攻,分子薬学系専攻,生命薬学系専攻があり,この8専攻はすべて博士課程として一貫した教育を行っており,保健学専攻はこれら専攻と教育・研究活動において密接な交流がある.また保健学専攻博士課程後期の教育分野は表1に示すように看護学としては基礎・臨床看護学,地域看護学があり,その他理学療法学および作業療法学の4分野から成り立っている.そして博士の称号は保健学である.
在学期間3年間における履修課程は表1および表2に示したように,既存の種々の理論および研究方法に関する学習を特講,特講演習および特別研究で行う.博士論文作成に関しては主任指導教官を中心にして,他3名の副指導教官からなる予備審査委員会を個々の院生に設置して適切な助言指導を行いながら,入学と同時に研究活動を開始する.研究テーマによっては副指導教官は医学系研究科保健学専攻以外の他専攻の教官,および教育研究科等他の研究科の教官が担当することができる.このように保健学専攻が医学系研究科にあること,また広島大学が総合大学である利点は,博士論文作成に際して看護学の学際領域における教育・研究者から学内において直接指導を受けられることである.
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