- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
保健学科から保健学研究科開設までの経緯
平成4年4月に広島大学医学部のなかに看護学,理学療法学,作業療法学の3専攻からなる保健学科が開設された.理学療法学専攻,作業療法学専攻についてはわが国で最初に4年制大学における教育が実現したことになる.それに引き続き,より高度な専門職を育成する目的で,平成8年4月には,医学系研究科保健学専攻として博士課程前期(修士)が開設(定員34人)された.博士課程前期の標準修業年限は2年間で,修了すると修士(看護学,保健学)の学位が授与される.そして,平成10年4月には博士課程後期(博士)が開設(定員17人)された.博士課程後期の標準修業年限は3年間で,修了すると博士(看護学,保健学)の学位が授与される.このように,医学系研究科保健学専攻では,学部教育の上に博士課程前期・後期を積み上げることによって,一貫した教育理念に基づく大学院教育を行ってきた.
平成14年4月には,大学院の改組に伴い,医学系研究科保健学専攻は保健学研究科保健学専攻に名称が変更され,一段と独自の大学院教育を行える体制になった.さらに,平成16年4月からは,大学院大学を志向してきた広島大学の基本方針に準じて,広島大学大学院保健学研究科として改組され, 1専攻(保健学), 2講座(看護開発科学講座・心身機能生活制御科学講座)となった.前者は看護学分野を主体とし,後者は理学療法学・作業療法学分野を主体とする講座である.講座化に際してその構想の原点を検討(図)し,保健学研究科としての理念と目標(表1)を掲げて教育・研究を推進しているところである.写真は平成16年4月1日の保健学研究科の開設にあたり,牟田泰三学長(左)と村上恒二保健学研究科長(右)による牟田学長自記筆の看板上掲式の場面である.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.