連載 「准看報告書」以後の看護教育制度をめぐって・13
【速報】保健婦・助産婦・看護婦国家試験合格状況―「不適切問題は採点対象から除外」を公表
pp.368-369
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901831
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3月31日,看護婦等の国家試験の合格発表が行なわれた.看護婦は受験者が53,052人中合格者が44,364人.合格率は83.6%で,一昨年89.8%,昨年87.0%に続き3年連続で90%を割った.また,保健婦は4,072人中3,907人が合格で,合格率は95.9%と,昨年の93.6%を上回っている.一方,助産婦は1,649人中1,463人が合格,合格率は88.7%と,昨年の98.0%より約10ポイント下がっている.
今回は,「不適切問題の取扱いについて」の発表があり,「第87回看護婦国家試験における不適切問題の取扱いについて」の中で,午前問題第63問が採点対象から除外されたことが明らかになった.また,従来から「健康政策局所管の医師等国家試験」において「問題として適切でないと認められる問題」は「採点対象から除外し,または複数の選択肢を正解として採点することとして」いたことを明らかにした上で,「今後は国家試験の公平性,透明性を高めるため,不適切問題があった場合には公表することとする」とした.画期的なことと評価するとともに,正解の公表などより一層の情報公開を望みたい.発表は以下の通り.
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