特集 助産婦—隆盛か衰退か
臨床最前線の一助産婦の状況—産科看護婦と助産婦
青柳 三代子
1
1ファウンズ産婦人科病院
pp.305-308
発行日 1994年4月25日
Published Date 1994/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901000
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はじめに
私たち助産婦は,ほとんどの人が病産院という施設の中で業務を行なっていますが,ふと,自分は本当に助産婦として主体的に働いているのだろうかと,かなりの人が疑問に思うことがあるのではないでしょうか。
私もそんな思いをひきずりながら働いてきましたが,1年半前から勤務し始めた病院は,私のそれまでの周産期のケアに対する考え方とは相当に異なる価値観を持つ病院でした。ピラミッドの頂点に位置する医師や分娩介助をする准看護婦・看護婦と出会い,助産婦を取り巻く環境の厳しさを目の当たりにさせられました。
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