特集 在宅看護論・精神看護学の実習をめぐって
人々の生活の営みの中から学ぶ看護―在宅看護論の実習に向かう学生の皆さんへ
頼富 淳子
1
1(財)杉並区さんあい公社
pp.354-359
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901828
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はじめに
私は,東京・杉並区が設立した住民参加型福祉公社で介護のホームヘルプのコーディネーターをしている保健婦です.公社は増大する地域社会の家事や介護のニーズに対して,区民の方たちの手助けを得,公的なサービスを補完するために作られたものです.コーディネーターには援助を必要としている人(利用者)と,それを手助けしてくれる人(協力員)を結びつけ,サービスの利用者には,より質の高いサービスが,協力員には人に関わる喜びや介護の方法についての学びが得られるようにと,その両方を支援する役割があります.私の仕事は人々の生活の営みの中にあり,老いや障害などを抱えながら,暮らしている人たちから直接,看護や介護を学んでいます(表1).
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