連載 看護実践力を育てる技術教育の試み・2
私たちは臨床実習をこう考え,準備する
桑野 タイ子
1
1前:新潟県立看護短期大学
pp.156-159
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901787
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基礎看護技術実習の考え方
新潟県立看護短期大学では,基礎看護技術実習(必修)は1学年の前・後期に各1単位としている.前期は日常生活行動の援助技術,後期は基礎的な治療・看護処置技術を取り上げた.その詳細については本連載の中で述べるが,演習は独自の看護技術実習マニュアルを作成し,学生に配布した.
マニュアルの内容は技術自体に焦点をあて,一般的な基本を踏まえると同時に臨床現場の手技をも参照して作成した.技術の適用,技術ポイント,技術評価ポイント,手順,演習の展開を示した.使用物品・手順・手技はできるかぎり実習施設の実際を取り入れるよう努力したが,臨床現場では簡略化されていて実施されてないことが多く,まったく同じにはできなかった.
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