特集 看取りのケアのノウハウ
グリーフケア―私たちはこう考え,実践している
山田 京子
1
1浅草医師会立訪問看護ステーション
pp.248-255
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901971
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はじめに
最愛の人を亡くした遺族へのケア,すなわち悲嘆(grief)へのケアは重要と言われながら,なかなか積極的に取り組めないのが現状と思われます.全国300か所の訪問看護ステーションへのアンケート調査1)によると,半数近くが何らかの形でグリーフケアを行なっています.しかし,長期継続的ケアとなるグリーフケアを訪問看護婦がどのように担えるか.大きな課題といえます.
介護保険が始まり在宅への流れが促進されると,在宅で看取るケースはますます増えてくると予想されます,在宅看護の中でも大きな位置をしめる看取りの看護.そしてその延長線上にあるグリーフケア.看取りにかかわる厚門職メンバーの中でも,より家族と親密な関係を築く訪問看護婦として,今,少しでもできるグリーフケアの内容・方法を模索してみたいと思います.
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