海外文献にみる看護教育学研究
「Reflection」による実践の場でのケアリングの視覚化・知覚化
掛本 知里
1
1岡山県立大学保健福祉学部看護学科
pp.448-449
発行日 1997年6月25日
Published Date 1997/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901630
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看護教育において,「Reflection」は,実践と教育を結び,経験を内在化し,また知識を実体化するために重要な過程である.ここでは,2人の看護婦の経験をケアリングの価値という側面に焦点を当てて「Reflect」することにより,実践におけるケアリングを視覚化・知覚化しようと試みた文献を紹介する.
なお,「Reflective」は教育学の領域においては「反省的」と訳されている場合が多いが,ここでの「Reflection」は元来の日本語の「反省」に示されている以上の意味が含まれている.「Reflection」とは,理論と実践が相互に関連しあいながら看護専門職者がその専門能力を高めていくという意味合いを含んでおり,そのことを「反省」という言葉で表現することは困難であるため,ここでは原語をそのまま用いる.
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