連載 21st Century Message from World to World・6
Guided Reflection as a Developmental and Research Process
Christopher Johns
1
,
『看護研究』編集室
1Department of Health and Social Organisation, University of Luton
pp.173-184
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900759
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英国の看護書のタイトルを眺めると,このところreflection,reflective thinkingに関連するタイトルが目につく。英国の出版社で働く数人に聞いてみると,口を揃えて「この1〜2年reflectionがブームだ」という。ここでは,本年『Guided Reflection:Advancing Practice』を上梓する予定のDr. Johnsに看護研究者に向けてreflective practice,guided reflectionについて紹介してもらう。Dr. Johnsは,病院での看護部長の経験やOxford大学で学んだことをもとに,緩和ケア・ホスピスケアなどの実践のなかからreflectionについて考えるようになったという。もともとは教育学の領域で用いられた概念だが,看護においては温かな思いやりやケアリングの心を持つことが重要だと話す。また,米国におけるcritical thinkingとの違いをたずねると,reflective thinkingはよりsensitiveでhumanなものといい,その実践と研究への応用にはナラティブの手法とアクションリサーチの手法を活用するという。Dr. Johnsは現在,Londonから列車で1時間ほどのLuton大学で教鞭をとる傍ら,臨床ナースへreflectiveに関わるセッションも行なっている。
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