連載 癒しの環境・18
エイズ・ピア・エデュケーター
高柳 和江
1
,
クミコ・クリストフ
1日本医科大学(医療管理学教室)
pp.428-429
発行日 1996年6月25日
Published Date 1996/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901383
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薬害エイズ問題への関心が高まり,3月末,和解までこぎつけた.しかし,和解で終わりではなく,今後も薬害エイズ対策については地道な取り組みが求められている.一方,若い世代が無防備にセックスをしてHIVに感染することを防ぐために,日本病院会のストップエイズキャンペーン委員会では,エイズ・エデュケーターを若い世代から育てることにした.ピア(仲間).エデュケーターというこの方法は,同じ世代,立場の仲間が,仲間に情報を伝えるという形をとる.受けとる側も,上から教えられたことでないだけに,仲間の言うことに耳を傾けやすい.この仲間としての共感,共有がピアの基本である.
6頁に及ぶエイズに関しての試験問題,書類選考,そして集団面接をクリアして集まった看護学生と医学生は3月25~27日の3日間,午前9時から午後5時まで,ピア・エデュケーターとなるべくエイズ教育を受けた.
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