調査・研究
事例展開による母性臨床看護の授業展開試案
灘 久代
1
1大阪医科大学附属看護専門学校第一看護学科
pp.389-393
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901377
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はじめに
授業を展開する者にとって,より効果的に授業を進めるために授業の組み立てをどのように考え,実施するかは大きな課題であり,悩みの種でもある.教育課程の中でも,看護学の専門科目945時間のうち50.8%と多大な時間を占める成人・老人・小児・母性の各臨床看護の授業展開は,臨床の場で実際に看護ができるための基礎知識を培うだけに特に重要である.
大阪医科大学附属看護専門学校(以下,本校とする)の臨床看護の中で,ほぼ半分(56%)を占めている成人臨床看護の教授展開については,3年前教育課程が改正されてひと通り終わった所で見直しを行なった.その結果,本校の成人臨床看護の目標を達成するとともに,現行カリキュラムで求められている判断力・応用力を身につけるためには,学内での授業を臨床実習と結びつけ,知識が統合できるようにすることが必要であると考えた.そこで成人臨床看護の授業内容の組み立てを検討した結果,すべての授業を事例展開の形で実施する授業案を提示した(詳細は本誌,36(4),354-357,1995参照).
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