グラフ
関わりが変化を…老人看護はおもしろい!―一心会初富保健病院(千葉県鎌ケ谷市)見学記
pp.762-763
発行日 1995年9月25日
Published Date 1995/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901190
- 有料閲覧
- 文献概要
正面玄関から入ると,少しスローなアレンジのピアノ演奏が聞こえた.車椅子の入院患者が待合室に置かれたピアノに熱中している姿が印象的であった.そんな光景の見られる初冨保健病院は,12年前より「生活リハビリ」に取り組み,「おむつはずし」や寝たきりを起こすなどの着実な成果を挙げている老人病院である.今回,1992年の増築にあたり看護の意見が大きく取り入れられた西館(新棟)を取材した.
まず何よりも,病室に患者さんが寝ていないことに驚いた.ゆったりと作られた廊下に出ている患者さんの多くは,パジャマから普段着に着替えている.「俳徊して疲れても,どこでも休めるように」と至る所に配置されたテーブルと椅子に座って,まったく普通の老人の生活の場が展開している.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.