連載 病床環境理解のための12の課題・6
人間集合と病室空間
課題3:好きなベッド位置,嫌いなベッド位置
川口 孝泰
1
,
勝田 仁美
1
1兵庫県立看護大学
pp.832-836
発行日 1995年9月25日
Published Date 1995/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901204
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課題1,2では,多床室における療養の場の特性を理解するために,個人空間の形成に関わるいくつかの理論を紹介してきた.しかし実際の入院生活場面においては,患者は個々人の中に,これらの理論では解釈し得ない特有な個別の問題を多く抱えており,看護援助を行なう場合には,これらをどのように把握し,個別性に応じた援助につなげていくかが重要となる.
そこで課題3においては,実際の入院生活場面を前提に,患者の個別の背景要因を反映できる調査手法と,その前提となった理論について,筆者らが行なった調査事例を交えて紹介する.
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