特集 メンタルヘルスの視点からみたCOVID-19感染の影響とその対応
メンタルヘルスケアシステムと感染症蔓延下における工夫
千葉県柏市での取り組み
窪谷 潔
1
,
大村 訓子
1
,
五十嵐 祐子
1
KUBONOYA Kiyoshi
1
,
OMURA Noriko
1
,
IGARASHI Yuko
1
1くぼのやウィメンズホスピタル
pp.854-856
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000203
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はじめに
柏市は千葉県東葛北部医療圏にある人口約40万人の中核市である。妊娠期から子育て期のワンストップ拠点として「柏市妊娠子育て相談センター(子育て世代包括支援センター)」を市内4か所に設置している。母子健康手帳交付場所を利便性の高い場所に集約化することで働く女性の増加に対応,全数面談を実現し,ケアプランの作成とメンタルヘルスのアセスメントを行っている。保健師・助産師による全数面接によりハイリスク妊婦の割合は増加している。柏市では周産期メンタルヘルスカンファレンスを定期的に開催しており,医療機関へ妊婦と同行するなど寄り添う支援を展開している1)。メンタルヘルスケアシステムと感染蔓延下における工夫について,多職種カンファレンス,産後ケア,感染妊婦への対応を中心に述べる。
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