連載 看護学生解体新書・5
一心不乱
加藤 光宝
1
,
藤田 悌子
1東京大学医学部附属病院整形外科
pp.368-369
発行日 1992年5月25日
Published Date 1992/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900385
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大分前のことだ.まだ高校生の雰囲気をただよわせている真面目な看護学生のことだ.この学生の受持ちのA氏は,72歳の社長さん.他院で,膝関節の処置をしたが感染してしまった.その為,至急入院となった患者さんだ.
入院後,ただちに,膝関節の閉鎖式持続灌流を行なうことになった.つまり,患部を持続的に洗い流す治療だ.かなり長期に,抗生物質を混入した生理的食塩水を留置した特殊なカテーテルより患部に注入する.排液用のカテーテルから患部を通った洗浄液を排液する.
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