グラフ
巣立ちの日―阪神大震災から50日―甲南病院看護専門学校第18回卒業式行なわれる
大貫 玲子
1
,
谷口 清弥
1
1甲南病院看護専門学校
pp.386-387
発行日 1995年5月25日
Published Date 1995/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901109
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阪神大震災から50日余りが過ぎた3月9日,阪神地区の多くの看護学校で卒業式が行なわれた.学生寮が倒壊し学生2名の犠牲者を出した甲南病院看護専門学校でも,この日,震災後初めて全校生と教職員が再会し,卒業式を迎えた.
生き埋めになっていたところを助け出されるという恐怖の体験を余儀なくされた学生たちの,地震直後の1月17日未明から2日間にわたる自主的な救助活動は目を見張るものがあったという.そのことが卒業式の当日,病院関係者の祝辞が“おめでとう”のかわりに“ありがとうございました”という異例のものとなった.
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