海外文献にみる看護教育学研究
オーストラリアにおいて新規採用ナースを大学卒業者のみとしたことの問題点と進展の状況/博士ナースの供給と需要
別所 遊子
1
1東京大学医学部放射線研究施設
pp.612-613
発行日 1994年8月25日
Published Date 1994/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900901
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オーストラリアでは,1960年代から看護教育の改革の必要性が言われながら進展が見られないでいた.この国では教育費の大部分を政府が負担するため,病院が行なう看護婦教育(保健の予算で賄われていた)を大学教育に移管するためには,政府の予算措置の変更を行なう必要があった.そして1984年に,ニューサウスウェールズ州の保健予算の逼迫がきっかけとなって,政府は看護教育の大学への移管の方針を表明し,多くの州で1993年までに病院経営の看護学校を閉校にすることを決定した.
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