特集 看護教員養成講習会これからの課題
臨地実習指導にかかわる指導者育成への試み―埼玉県の実践
冨田 幸江
1
,
今川 詢子
2
,
菅谷 弘子
3
1埼玉県衛生部医療整備課
2埼玉県立衛生短期大学
3埼玉県衛生部医療整備課看護指導係
pp.350-355
発行日 1994年5月25日
Published Date 1994/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900837
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看護教育において,臨地実習の占める割合は大きい.実習での能動的な看護過程の展開を通して,学生は看護のあり方を学ぶ.「実習での学生の学びの深さは,指導者のかかわり方などに影響を受ける」1)と言われている.しかし,忙しい臨床の場では指導者自身,自らを振り返ることも難しい.そのため学生の本来の姿が理解されず,適切な指導がなされないことも多い.
そこで,本県の看護教員養成講習会では,講習生が実習時の学生の心情を体験し,その体験から指導のあり方を振り返ることを目的に,実習施設において,学生と同様に,患者1名を受け持ち,看護過程を学ぶ体験の機会を設けた.その結果,講習生は指導者としてのあり方を見つめたと考えられたのでここに報告する.
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