特集 医療の多様化とPOS―第15回日本POS医療学会報告
一般演題
当救急病棟におけるPOSの現状―看護診断導入を試みて
小野 弘美
1
1北九州市立八幡病院救命救急センター・救急病棟
pp.980-984
発行日 1993年11月30日
Published Date 1993/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900726
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はじめに
看護の専門性,主体性が問われている今日,看護記録の質を問われるようになった.
POSは,患者の問題を明確にとらえ,その問題解決を論理的に進めていくことで,患者に継続したより良いケアが提供できるということで,当院でも1987(昭和62)年にPOSを導入したが,実際には,認識不足のためケアに連動する記録として十分に活用できていない現状があった.そこで,1992(平成4)年に,看護記録の見直しを行なうと共に,看護診断の導入を試みた.看護診断を用いることは,看護独自の問題点が明確化され,個別的な看護行為を導き,看護のレベルアップにつながることが広く伝えられている.
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