特集 医療の多様化とPOS―第15回日本POS医療学会報告
一般演題
当病棟におけるPOSの取り組みの経過―スタッフの意識の高揚を図って
及川 真紀子
1
,
大久保 裕見子
1
,
吉田 博美
1
,
久保田 クミ
1
,
千田 セイ子
1
,
兼田 昭子
1
1岩手県立中央病院
pp.961-965
発行日 1993年11月30日
Published Date 1993/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900721
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はじめに
当院では,1988(昭和63)年度よりPOSが導入され,各病棟では,POS委員と記録係が中心となり浸透を図ってきた.勉強会などで当院のPOSマニュアルについての理解は深められつつあったが,形式的な部分に固執する傾向にあり,記録に時間がかかる,POS概念の理解が不十分で自信がない,などの記録への負担が見られた.
当病棟は,消化器外科と耳鼻科の混合病棟であり,術直後の重症患者のケアや回復期~退院へ向けての食事・生活指導など,繁雑な業務に追われている.そのような中で,自信を持ってPOSが出来ない,初期計画は立案されても評価,修正,新しい問題の追加がなされない,という現状であった.そこで昨年,スタッフのPOSに対する意識の高揚を図り,POSの充実へ向けて取り組みを実施した.
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