連載 看護学生解体新書・4
同情心
加藤 光宝
1
,
藤田 悌子
1東京大学医学部附属病院整形外科
pp.284-285
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900369
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大分前のことだ.入院していたAさんは,入院中に20歳の誕生日を迎えた.本人が言うには,「花も恥じらう年頃だ」とのこと.昔,私にもそんな時があったようにも思う.あまり昔のことで忘れてしまったが.
Aさんは,先天性骨系統疾患のため,四肢が極端に短かい.この疾患の人の顔は,疾患特有の童顔だ.身長の割には頭が大きい.鼻骨が陥没し,鼻翼には広がりがある.高橋留美子先生描くところの“うる星やつら”の登場人物,さくら先生の“おじき”と称するキャラクターによく似ている.
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