研究・調査・報告
授乳指導の実施状況
橋口 精範
1
1獨協医科大学産科婦人科学
pp.53-55
発行日 1980年1月25日
Published Date 1980/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205660
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1.はじめに
生まれてきた児を,ある期間母乳で哺育するということは哺乳動物にとってはごく当り前のことといえる。これはヒトにおいても同様である。ただ,人間社会においては,人工乳の開発・進歩により,母乳にかわって,これで補ってきていることが特色であると思われる。この恩恵を多くの児が受けていることも事実である。
この傾向は近年特に著しい。わが国では,母乳栄養法をとっているものが,生後3か月の時点で,昭和27年には約75%であったものが次第に減少し,最近わずかに上昇したとはいえ,昭和51年には約32.5%と半分に減少してしまった。
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