特集 誰一人取り残さない看護教育を目指して
学習の動機づけが不要になる未来に向けて―教育の工場モデルから関係中心モデルへ
仲嶺 真
1,2
1公益社団法人国際経済労働研究所
2荒川出版会
pp.274-277
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202245
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動機づけ(モチベーション)という概念の歴史は浅い。19世紀後半より前には同概念が出現した記録はなく、動機づけが使われるようになるのは、20世紀になってからである1)。試しに、Google Books Ngram Viewer(図書のデジタル化によって得られた一部のデータを基にして、ある単語や文書がどのように現れていたかをグラフで確認することができるGoogleのサービス)で“motivation”と検索してみると、たしかに、動機づけの使用頻度は20世紀を過ぎてから上昇している[図1]。このような動機づけ概念の普及には、心理学が大きな役割を果たしていた1)。
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