バリント方式による患者理解・2
動機づけの必要性
永田 勝太郎
1
,
山崎 美佐子
1
,
佐野 公子
1
,
宗 長介
,
糖尿病センター看護婦一同
1北九州市立小倉病院内科
pp.221-224
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919794
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患者さん自身がライフ・スタイルの歪みに気づくように
ひとりひとりの顔がみな違うように,患者さんの日々の営み(ライフ・スタイル)はみな違います.私たち医療の職業人は,患者さんの訴える愁訴をいろいろな方法で解決していこうと努めます.身体・心・環境の面に分けて分析し,その結びつきを面接により知るというのが,バリント方式の面接法です.
医療者がこのように患者さんを全人的に理解しようという態度を示すとき,医療者と患者との関係もより良好なものに変わっていき,患者自身が身体・心・環境の関係に気づいていきます,その気づきのなかで,患者さんはライフ・スタイルの歪みをおのずから是正していくようになります.
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