特集 予防医療―包括的な提供を目指して
予防医療に役立つ技能
5Aモデルと動機づけの5R
家 研也
1,2
1聖マリアンナ医科大学
2川崎市立多摩病院総合診療内科
キーワード:
5Aモデル
,
動機づけ
,
禁煙
,
行動変容
Keyword:
5Aモデル
,
動機づけ
,
禁煙
,
行動変容
pp.1121-1124
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_1121
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Summary
▪行動変容のステージモデルに基づいて患者の準備状況を把握し,状況に合わせた個別性の高い患者教育アプローチを行う.この際,主に禁煙指導の場面で利用される5Aモデルが有効であるため,その概要を紹介する.
▪行動変容の意思のない患者への対応には動機づけを目的とした5Rを,行動変容の意思のある患者に対しては個別化され実現可能なassistのアプローチを実施していく.
▪個別の患者アプローチと並んで,介入目的とする望ましくない行動(喫煙など)に対して医療機関単位で対応するシステム導入が不可欠である.具体的には5Aモデルの一つ目のA(ask)を全患者で行うための予診票導入や,電子カルテに紐づけたアラートシステムなどが理想的である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020