実践報告
専門職連携教育の一環としての連携総合ゼミの工夫―「幼い子どもをもつ終末期がん患者」の症例を用いて
小栗 妙子
1
,
桶谷 涼子
1
1新潟医療福祉大学看護学部看護学科
pp.60-65
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202204
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はじめに
近年、保健・医療・福祉の対象者は多様化・複雑化している。個々に合わせた質の高いサービスを継続的に提供するためには、対象者に応じた専門職から成る医療チームの連携が重要となってくる。そのため、保健・医療・福祉の教育機関では専門職連携教育の推進が期待されている。
新潟医療福祉大学(以下、本学)では連携教育の一環として、6学部15学科の学生が混成グループを形成し、具体的な症例をもとに支援策を検討する「連携総合ゼミ」(以下、本ゼミ)を開講している。今回、「幼い子どもをもつ終末期がん患者」の症例を用いた本ゼミを看護学科教員2名が初めて担当した。本稿では、模擬的な医療チームのなかで専門職連携への学びを深めてもらうために教員が実施した工夫と学生の反応を紹介する。
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