連載 看護教員のつぶやき・no.8
シミュレーション教育を「知っている」から「実施できる」にするために
八木 街子
1
1自治医科大学看護学部/看護師特定行為研修センター
pp.780-784
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202190
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「実施できる」ようになる学習とは何か
「学ぶ」ということはとても奥深く、終わりのないものです。医療者は職務上の責任ということで常に学び続ける必要がありますが、それがただの義務になってしまうと途端につまらないものになってしまいます。楽しみながら学ぶにはどうしたらよいのでしょうか。これは大きなテーマです。
また、「知っている」からといって「実施できる」かというと、それはまた異なるものです。これは有名なミラーのピラミッド1)でも昔から論じられていることです。では、「知っている」を「実施できる」にするには、どのようにトレーニングすればよいのでしょうか。医療者として「実施できる」ようになるためには、患者に対して実践するトレーニングが最もリアルではありますが、患者や医療者自身の安全につながりません。そういう場面で選択されるのがシミュレーション教育です。
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