連載 臨床現場で本当に必要な薬のおはなし 教員も学生も知っておきたい「看護薬理」・4
痛みと鎮痛薬
大井 一弥
1
1鈴鹿医療科学大学薬学部 臨床薬理学研究室
pp.522-528
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202135
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痛みと医療
痛みは、人が人生を過ごしていくうえで必ず経験します。身近な打撲や傷をはじめとして、機能的に問題が生じる痛みである頭痛や腹痛、さらに器質的な問題である椎間板ヘルニアやがんに至るまで、痛みを発生させる要因は限りなく多いです。
痛みは本人しかわからないため、他人から理解されないことも多いうえ、これだけ医学の進展がみられていても、客観的に痛みを評価することは容易ではありません。そのため、痛みが生じている人が形容する言葉から痛みの程度を推察し、診断が早めになされ、治療を施していかなければなりません。
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