実践報告
―人、環境、看護がみえる―基礎看護学学内実習への取り組み
北田 素子
1
,
星野 聡子
1
,
樺島 稔
1
,
舘野 和子
1
,
齋藤 やよい
2
1城西国際大学看護学部看護学科
2秀明大学看護学部
pp.1060-1063
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201849
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教育実践の背景
COVID-19の影響により、臨地実習の受け入れに変更が生じた看護系大学は約8割あり、学内実習への変更に至ったのも約8割にのぼる1)。城西国際大学(以下、本学)でも2020年度の基礎看護学実習は全日程を学内実習に転換した。
臨地実習の代替としての学内実習では、事例展開やシミュレーション学習が広く行われている。しかしながらこれらの学内実習では、学生は対象が病をかかえながらも生活する1人の“人”としてかかわるという意識をもちにくい。とりわけ基礎看護学実習を履修する低学年にある学生にとっては、患者と接する機会や臨床での看護をみる機会を十分もっていないがゆえに、リアリティある患者像を自分のなかで結ぶことは難しい。
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