増大号特集 特集1 ルーブリックの活用
【座談会】学生・教員・指導者の認識を共有するルーブリック―作成と運用の実際
細尾 萌子
1
,
大谷 弘恵
2
,
副島 和美
3
,
嶋田 佐和子
3
,
森重 真弓
4
,
荢玉 奈生子
4
1立命館大学文学部人間研究学域 教育人間学専攻
2パナソニック健康保険組合立 松下看護専門学校
3京都第二赤十字看護専門学校
4大阪医療センター附属看護学校
pp.702-710
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201781
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細尾 私は教育評価や大学入試、高大接続の研究が専門で、大学院生のときに京都大学の田中耕治先生、西岡加名恵先生に指導を受けました。2013年に初めて看護教員の方向けにパフォーマンス評価の講義を担当しまして、最近は看護教員の方向けに研修を行うことがほとんどです。
以前から、看護教育のなかでは評価が重視されていると感じていたのですが、田中先生は、看護教育の評価は命にかかわるからじゃないかとおっしゃっていました。看護教育の評価を間違ってしまうと、看護師になるべきでない人が看護師になってしまう。逆に、看護師になるべき素質をもっているのに、なれないということが起きる。それは、患者さんの生命や心身の安楽にもつながり、その重大さが評価に対する初等中等教育と看護教育の意識の差に表われているのかもしれません。
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