特別記事
COVID-19流行下における豊橋創造大学の学生への対応とその評価―遠隔授業の導入方法と実践例、FD活動、国家試験支援の紹介
大島 弓子
1
,
大塚 和良
1
,
笹木 りゆこ
1
,
堀元 美紗子
1
,
山口 直己
1
,
桂川 純子
1
,
中島 怜子
1
,
佐々木 詩子
1
,
鈴木 久義
1
,
西澤 和義
1
,
藤井 徹也
1
,
五十嵐 慎治
1
,
為永 義憲
1
1豊橋創造大学保健医療学部看護学科
pp.646-653
発行日 2021年7月25日
Published Date 2021/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201768
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はじめに―看護学科の取り組みとその評価
2020(令和2)年が明けるとともにCOVID-19の感染が問題となり始め、2月になると世界的なパンデミック現象の兆しが見られた。そうした状況を受け、日本全国の看護教育機関では、2019年度末の卒業式や2020年度初めの入学式などの学事への対応、そして、2020年度の授業(講義・実習)への対応に追われることになったと思われる。
豊橋創造大学(以下、本学)の看護学科でもこの状況は同様であり、本学全体の取り組みを基盤として、COVID-19対応に組織的に取り組み、2020年度の中間および総括的な評価を行った。この具体的な内容と評価は報告として保存する必要があると考えている。同様な事象が生じるとは限らないが、災害にも匹敵するこの状況への対応を明確にしておくことは、今後、災害など急激な環境の変化が生じた際、各教育機関における対処に向けての判断材料になると思われるからである。なお、ここでの評価は、現時点のものも必要であり、時間を経てから行う必要があるものもあると思われる。
2020年度の具体的な取り組み内容と中間における評価については、2021年の本学紀要1)に記した。総括的な評価に関しては現在(2021年4月)、順次進めているところである。本稿では、本学の取り組みとその評価について、各担当の教員の視点も交えつつ紹介する。
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