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書評 臨床判断ティーチングメソッド
池西 静江
1,2
1Office Kyo-Shien
2一般社団法人日本看護学校協議会
pp.195
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201674
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これからの看護基礎教育を考えるための、待望の1冊
令和2年10月30日付で第5次指定規則における「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドライン」が通知されました。指導ガイドラインの別表3「看護基礎教育の考え方」に、「科学的根拠に基づいた看護実践に必要な臨床判断を行うための基礎的能力を養う」と示されたこともあり、看護基礎教育で臨床判断能力をどう育成するかに注目が集まっています。ですが、筆者自身も、臨床判断そのものの勉強は進んでも、その教授方法については、なかなかイメージ化ができずにいました。そんななか、まさに待望の「ティーチングメソッド」を記した書籍が刊行されました。本書は3部編成になっており、なかでも第2部第2章「臨床判断能力を育むための教育方法」ではいくつかの示唆が得られました。
筆者は授業づくりにおいて、①事例、看護場面を教材化し、リアルな場面で看護を考えられる授業づくり、②学生が自ら考えるように発問を効果的に取り入れた授業づくりを大切にしており、書籍を読み、この考えの重要性を再確認しました。と同時に、次の2つの方法で、臨床判断能力の育成につながるというヒントが得られました。
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