連載 コミュニケーションの「困った」をスキルで解決!・10
動機づけ面接のスキルを応用する―実習の自己評価が低い学生への対応
藤澤 雄太
1
1国立看護大学校
pp.90-93
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201654
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看護大学での最後の実習を終えた4年生のIさん。実習では終末期のがん患者さんを受け持ちました。実習を終えたところで、教員は学生1人ひとりと面談をすることにしました。面談の内容は、実習を終えた感想や実習中に整理できない気持ちや問題があれば、希望に応じて一緒に話し合って解決していく、というものでした。
面談のなかで、Iさんは実習を終えてみて達成感がない、結局私には何もできなかった、と話しました。こんなことではこれから病院で働くことができない、働く自信がなくなってきます、と少しうつむきながら伝えてくれました。
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