特集 新型コロナウイルス感染症 これからの学校・教育
アメリカICU最前線からの手紙と学生たちの反応
福澤 利江子
1
,
岩間 恵子
2
,
竹熊カツマタ 麻子
1
,
杉本 敬子
1
,
トゴバタラ ガンチメゲ
1
1筑波大学医学医療系 国際看護学
2米国ニューヨーク市 マウントサイナイ・モーニングサイド病院
pp.912-922
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201586
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岩間さんの紹介と授業の構造
筑波大学医学群看護学類(学部に相当)(以下、本学)では2019年度にカリキュラム改正が行われ、2年次の必修科目として「国際看護学」が新設されました。ところが初開講の2020年春学期に新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)が流行し4月中は休校、4月末よりオンライン授業による学期の開始となりました。本科目は教科書1)の章立てを枠組みに課題図書や関連研究の紹介や特別講義で肉付けし、全10回の授業を4名の教員が交代で担当します。そのうちの第5回「世界の保健医療システムと課題」(5/22)と第8回「国際看護協力に必要とされる態度・能力・知識・技術」(6/8)では理論的な内容に加え、米国ニューヨーク市のコロナICUに勤務する日本人看護師の岩間恵子さん(写真1)から送られた現地の情報と、岩間さんとの交流を取り入れました。
具体的には、第5回で岩間さんから4月上旬〜5月中旬にいただいた4通の手紙(メール)を紹介し(本号915〜921頁参照)、学生には出席レポートとして感想と岩間さんへの質問を書いてもらい岩間さんへ送りました。第8回で岩間さんの回答とメッセージを伝え、再び出席レポートに感想を書いてもらい、岩間さんと共有しました。さらに、岩間さんからのお返事を後日学生にました。
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