特集 新型コロナウイルス感染症 これからの学校・教育
教育プログラム:「プロジェクト・フローレンス 日本語版」作成の経緯と普及に向けて
寺本 美欧
1
,
池田 裕子
1コロンビア大学教育大学院
pp.924-930
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201587
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私(寺本)は現在、米国ニューヨークにあるコロンビア大学教育大学院(Teachers College, Columbia University)の修士課程に在籍しています。日本の大学の看護学科を卒業後、2019年9月に渡米し、成人学習・リーダーシップ学科(Adult learning & Leadership program)を専攻しています。
日本で看護師として臨床現場で働くなかで、どのようなシステムがあれば看護師が知識や技術を習得しやすく、精神的な負担を少しでも減らすことができるかを考えるようになり、看護師の職場における継続教育のシステムに関心を抱くようになりました。大学院ではあえて看護とは一歩離れ、成人学習理論・人材育成・リーダーシップ・組織開発など幅広い観点から知見を深め、研究を行っています。このたび、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)に対応している日本の看護師向けの、オンラインプログラムでの教育プログラム「プロジェクト・フローレンス 日本語版」が2020年5月17日に完成しました。制作に至った経緯やコンテンツについてご紹介するとともに、今後の展望について考えます。
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