焦点
オンライン教育の基本と実践―ICTを活用した授業運営と学習管理
西村 礼子
1
1東京医療保健大学 医療保健学部看護学科
pp.498-511
発行日 2020年6月25日
Published Date 2020/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201506
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新型コロナウイルス感染症流行中の今、整えたいこと
私たち教育機関は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ICTを活用した授業の検討を余儀なくされています。東京医療保健大学医療保健学部看護学科(以下、本学科)でも、4月8日よりオンデマンド授業(ゼミや選択授業ではオンライン授業)開始、5月7日よりオンライン授業が導入となりました(4月20日時点)。しかし、これは看護基礎教育に携わる教職員と看護学生の情報活用能力を培うチャンスでもあるのです。
文部科学省は、情報活用能力を「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」の3つの観点に整理し、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し発信・伝達する能力、情報活用を評価・改善するための理論・方法、手段の特性の理解、情報の役割や影響、情報モラルの必要性・責任をふまえた態度を育む必要性を示しています1)。
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